子どもにどう伝える?働くということ

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お金が一番大切だという子ども

『今日は、自分のたからものを描いてみよう!
一番、大切だと思うものは何かな?』

当時受け持っていた年長児の子どもたちに
投げかけた時のこと。

家族、ペット、大好きなサッカーボール、お人形、食べ物・・・
バラエティに富んだ作品が並びました。

そこで、ある子の気になる作品。
画用紙いっぱいに、〇で囲んだ100 500、の文字。

時々□に1000000とかもある。

『Hくん、これはなあに?』と聞くと
予想通り、
『お金だよ』

『Hくんにとっては、お金が一番大事なんだね?』
『だってさ、お金があれば、困らないから』

そう答えていました。
どういう経験から、
そのように感じたのかまでは
聞きませんでしたが、

そのおうちのルールでは
褒められる時はおこづかいを
叱られるときは罰金を、
と決めているようでした。

私たち大人でも
色々な価値観があるし
私がそれをいいとか悪いとか
決めることではないのですが、

このHくんは将来どんな働き方を
するのかなあ・・・

お金基準じゃなくても
とっても素晴らしい力があるので
是非、その力を活かして

活躍してほしいなと願います。

幸せはお金で買えるか


このクラスでは
他にもこんな子がいました。

子どもたちが好きなお話の中から
いろいろなことを感じとって、
表現することを楽しむ劇ごっこ。

『青い鳥』を題材にした時のこと。
’贅沢の国’のシーンでは

『お金大好き!贅沢大好き !
 お金があれば、なんでも買える!』

というセリフに対して、

主人公はこう言います。
『幸せはお金で買えないよ』

そのセリフを家に帰って練習した子が翌日
『せんせい、しあわせはお金で買えるって
ママが言ってたよ』

と話してくれました。
ママはこう言ったそうです。

『ママはエステに行って、
 きれいにしてもらうのが
 すっごく幸せだし、

美味しいものを
お店で注文したりするのも。

ほしかったバックや服も買えたし、

Kちゃんだって、
大好きなグミを
買ってもらったら幸せでしょう?』って。


なるほど。
お金がないと得られない
幸せもありますね。


そこで、また子ども会議です

『幸せだなって思うときって、
どんな時?』をテーマにすると

そこはやっぱり子どもの純粋さが
かわいかったり、感動したり。でしたよ

モノを得た時だけじゃなく、
モノや形ではないものが
出てくる出てくる。

私たち大人も
お金を得ることだけのために
働いてはいないと、
みんな気が付いていますね

でも、いくら幸せな気持ちがあっても
お金というものなしに
働き続けることもできません。

AI社会でも生き残る職業・保育士という仕事


私は保育士という仕事を
長年続けてきました。

低賃金、長時間労働で
有名なこの仕事。
でも、働き続ける理由がありました。

お金だけではなく
たくさんの得るものがある。
そして、なくてはならない仕事だから!!!


AI社会が急速に進み、世界のダボス会議では
2014年以降に生まれた子供のうち、
65%は今ない職業につく。と発表されました。

半数以上が、これから生み出される仕事につく
その中でも、保育士はなくならない仕事に
選ばれています。

なぜなら、AIができない仕事だから。

人と人との関わり。十人十色の対応
絶妙な技術を要する専門職です。

それなのに、保育士って、
なんか、誰でもできる仕事なイメージあります???

『子どもと遊んでるだけでいいね。』って
言われたこともあります。

うー-む。
保育士って、誤解されやすい仕事の一つだなって思います。

親子で考えよう『働くってどういうこと?』


話を本題に戻します!

とにかく、子どもたちには
自分の頭で考えて自分で選択して
自分で仕事を開拓してほしい。

新しい仕事を作り出したり
仲間と協力することなしに
働くことはできない世界に
なっていくのだから

今私たちは
しっかりと子どもたちに
働くことはどういうことなのか?
を伝えていかなければなりません。


子ども自身が働くことで、
自分や周りに、
どんな影響があるのか?

それを学ぶ絶好の環境は
社会の縮図、家庭です。

決められたことを
イヤイヤするのか?
決められたことだけを
やっていればいいのか?

それとも、自主的に
どうしたらもっと効率化できるか?
どうしたら、改善できるか?
考えることを楽しめるような

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