中高生の頃の英語の成績は、私、まあまあでした。
けど、日常に英語を使う機会がほぼゼロだったから
大人になるころには、すべて忘れました・・・
そんな私が思い立って、まあ、なんとかなるでしょ。と
1人でニュージーランドに行ってみたら
しょっぱなの入国時からハプニング・・・。
現地の空港のの荷物検査で私の番が来た時のこと。
保安検査官から
すっごく怖い顔で(そう見えた)
Stop!!!
あんた、問題のあるもの、荷物に入ってるね。
と止められたんです。
え???私が?
何もない!問題のあるものない!
あわてる私。
これは何だ!!!と検査官おじさん
X線で私のトランクの中に映し出された
牛乳パックのシルエット・・・。
当時、(今も?)ニュージーランドへの乳製品の持ち込みは禁止。
もちろん私も、牛乳も、バターも、チーズも、
持っていませんでした。
あわてて、NO!NO!これはミルクじゃなくて、おもちゃ!
と説明したけど、私があわてているのが余計に怪しいと思われちゃった。
滞在先はホテルではなく
ファームステイで、
子どもたちのいる家庭だったので
現地の子どもたちにお土産♡と、
はりきって牛乳パックを使って作った
びっくり箱が入っていたのです。
止められた私の荷物を前に
保安検査員が増えて
なんだか仰々しい雰囲気になっていく。
私の後ろに並んでいた外国人たちも
ざわざわ。。。
その場でトランクを開けることになり、
パカッと開けた荷物の中央に
どーんと、日本の牛乳パック登場・・・。
びっくり箱ってなんていうんだっけ―――
あー出てこない・・・。
検査官が牛乳パックを持って
重みから液体でないとは理解してくれたけど
中に何が入っているのかまだ疑ってる。
『開けてみろ。』
えー--ダメダメ!開けた瞬間、
中身が飛び出しちゃう!
『NO!これは、3・2・1,OPEN!で、WAO!ってなるやつ』
って、ルー大柴(古い?!)みたいになる私
そして・・・・。
開けちゃった・・・・
勢いよく
バババババババ―――!
と、噴水みたいに仕掛けが飛び出した!
仕掛けは一つではなく、
たくさんピョンピョンピョンピョーンと
四方八方に飛び出す仕組みだった。
私が言ったとおりに、
検査員おじさん二人も、
私の後ろに並んでいた外国人たちも
『WAO~!!』
そして、並んでいた人は拍手パチパチ
さっきまであんなに怖い顔をしていた
検査官おじさんまで笑ってるし。
無事に『YOU 、OK』と通ることを
許可してもらいました。
そんなこんなで、
ドッキドキの一人旅の幕開けでした。
結局、その旅はずっとルー大柴だったけど
後半はお互いになんか伝わるようになって
言葉がわからなくても
気持ちが通じるってことあるなーと
感じることのできる旅となりました。
めでたしめでたし。